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5 インプラント/シェードテーキングについて

プロビジョナルを製作するための患者さんのデータ

・顎間距離
・正中
・咬合平面
・リップサポート
・人工歯の形態とサイズ
・歯列

・ノーベルガイドによるシュミレーションデータ
・顔貌の写真 (正面、横顔、全体的な口腔内の状況、開口時に歯肉がどの程度見えるのかが確認できるもの)

All-on-4は、ボーンリダクションするため、プロビジョナルは人工歯とガム(歯肉)から構成する補綴となるケースが多く、そのため笑った時など歯肉とプロビジョナルのガム部分の境目が見えてしまうと審美的な失敗となるので歯科医師や歯科衛生士と情報を共有するようにしています。

上、下顎の模型

模型は総義歯を制作する様な印象模型が望ましいです。
(個人トレーにて口蓋、ハミュラーノッチ、口腔前庭、臼後三角などがきれいに印象されているもの)

All-On-4の咬合床

正中、咬合平面がわかる様にガイドラインを記入します。無歯顎の場合は前方のリップサポートの位置を確認するため義歯の咬合床の様に床縁は長く伸ばさず、短く小臼歯から小臼歯間の歯槽長に沿った位置までとします。

術後の粘膜面の修正

5週から3ヶ月の期間は隙間や発音障害など患者さんの要望に応えてプロビジョナルを修正します。

3ヶ月以降は最終補綴物の製作に向けて徐々に歯槽粘膜に圧迫をかけ粘膜面形態を更に調整してゆきます。
(清掃性、粘膜面の平坦化、ガムライン、歯の張り出し具合、歯列などの確認)

6ヵ月後にこれまでのファーストプロビジョナルの修正を基にセカンドプロビジョナルの製作に入ります。

セカンドプロビジョナルを製作する際には必要に応じてアクセスホールを理想的な位置へ移動させるためにアバットメントを変更するアバットメントスタディ(アバットメントの再検討)を行う場合もあります。

インデックスフレーム

固定するレジンの収縮を考慮してフレームとコーピングの隙間は2o以内に止めます。

ワンスクリューテスト

フレーム適合の一つの目安として15°から30°以内で締め付けられれば、インプラントに悪影響を及ぼすことのない適合状態です。

インプラントブリッジ

CAD/CAMにより製作されるチタンもしくはジルコニア素材のフレームは、生体親和性が高く軟組織の退縮したケースでも審美性を発揮します。

単独歯の印象採得の注意点

ブローネマルクシステムのインプラントは適合に若干の遊びがあるため、印象採得やインプラント模型を起こす際には、印象用コーピングやインプラントレプリカを、最終的な位置まで時計回りに指で締め固定し更にドライバーで締め付けます。
印象用コーピングとインプラント体との適合状態をエックス線画像で確認します。
印象物や技工指示書などと共に適合状態のエックス線画像を添付する
インプラントレプリカなどのコンポーネント類は常に劣化のない新しいものを使用します。

ノーベルプロセラ製品の製作可能範囲

注:製作するノーベルプロセラ製品に応じて、設計範囲を順守することが大切になります。

【ノーベルプロセラ・インプラン・トブリッジ ジルコニア】
直径60o×高さ20oのブロック内の大きさで製作できるブリッジ
ただし、中間歯欠損(ポンティック)の近遠心距離35o以内、
カンチレバーの近遠心距離は10o以内の制限
【ノーベルプロセラ・アバットメント】
・セラミック製アバットメントNP:半径4o×高さ12o以内
・セラミック製アバットメントRP/WP:半径5o×高さ15o以内
・チタン製アバットメントNP:半径5o×高さ12o以内
・チタン製アバットメントRP/WP:半径7.5o×高さ15o以内
【ノーベルプロセラ・クラウン】
・ジルコニア製:厚み0.4o/0.7o (最大寸法)高さ14o×径15o
・アルミナ製:厚み0.4o/0.6o (最大寸法)高さ15o×径16o

シェードテイキング

しろくま歯科医院では、担当する歯科技工士が、歯の色を細かく見るため、写真撮影を行い、シェードテイキングを行っています。
歯の色見本は、各種取り揃えております。

著名なセラミストが実際に行っているシェードテイキングを、以下にまとめました。

シェードテイキングの環境
曇天の北側の窓からの自然光で11時〜14時の間に行います。もしくは、5,500kの色評価用、高演色性蛍光灯を用いてデンタルチェアのライトは必ず消し、スタッフのユニフォームも派手な色は避ける。
シェードテイキングを行う場合
天然歯の乾燥によるエナメル質の白濁を避けるため、シェードテイキングは、来院直後、もしくは、事前に水を2〜3分程度含んでもらい常に水分を与えるなどの配慮をする。
シェードテイキング写真の適正露出
撮影する場合はマクロ撮影で、撮影も対象歯より10〜20p程度の距離で、更に、歯の構造を観察し易くするためには、若干、露出を不足 (アンダー)
気味で撮影する事により歯の彩度が増して見え、どのような色が含まれているか確認し易くなる。
被写界深度
口腔内写真は、口腔内隅々の情報量を得るために、被写界深度を深くする、可能であれば、カメラの絞り(F値)はF16〜F32の範囲で操作する。

■ シェードテイキングの実際
・シェードタブを口腔内の歯と比較するために歯と対角に並べ、 まずは、全てのシェードを視野に入れ観察し赤系統か黄系統なのか確認する。
・シェードの選択は、歯の乾燥を考慮し短時間で選ぶ。口拡器も歯の乾燥を促進するので、装着後は速やかに歯冠全体の基本色を観察する。
・シェードの角度を変えつつ歯の中央部付近の象牙質を見る
・切縁の象牙質構造が観察できる様に、また歯の表面に光の反射がない様心掛け
正面観は目標歯全体の基本色、歯の表面のエナメル質を見る側方面観ではやや斜め上から、と言う様に複数の角度から撮影する
・シェードタブを、2〜3本選択し同一平面上に並べ、被写界深度(F値)は口腔内の歯牙の隅々までピントが合う様にできるだけF値を深く設定し撮影する。
・その他、支台歯の写真も必要になる場合もある。

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